~発達凸凹息子との思い出~お母さんだってわがまま言いたい時もある

文:マリオの母さん

「待ってって言ってるでしょう!
もう、お母さん、知らない!」
田んぼ道をどんどん歩いて行ってしまう4歳の息子に
私は叫ぶように言いました。

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私には
現在中学2年生の発達凸凹の息子がいます。
息子が、4歳のときのお話です。

息子は、3歳頃から発達障害の傾向があり
4歳終わり頃から療育施設に通い始めました。
療育施設が14時に終わり
家には15時前には帰ってきます。
帰ってきてまだ元気なときは
田んぼ道を、よく散歩に行きました。

散歩といっても、
花や草を見るわけでもなく
ただただ歩いていくだけです。

当時、私は療育施設を付き添い利用していたので
療育施設から帰って来たら家でゆっくりしたい。
だから
早く帰りたい…という気持ちで
仕方なく付いて行っていました。

多分その日は私がとても疲れていたんだと思います。
いつものコースの半分くらいで
「もう帰ろうよ!」と息子に強めに言いましたが
まだ言葉を話さなかった息子は
聞いている様子も見せず、歩いていきます。

途中、靴が片方脱げましたが
気にする様子もなく。

私は、もう疲れてしまって
「待ってって言ってるでしょう!
もう、お母さん知らない!」と叫んで
脱げた息子の片方の靴を
歩いていく方向と反対の方向に投げました。

私の声が大きかったからか
息子は振り向いて
投げられた靴を見て怒りました。
そのうち泣き出した息子を抱えて家に帰りました…。

翌日、療育施設のママ友にその話をしました。
「そんなことするんだね~想像もつかないよ。」と笑われました。

たまには、お母さんも
子どもみたいに怒ってみたり
わがまま言ったりしてもいいんじゃないかなと思います。

お母さんだって人間だもの
怒りにまかせて叱りすぎるのは違うと思うけど
お母さんも疲れているの!
お母さん、今日は出来ないんだよ!
そんなふうに思っている自分
大丈夫、人間だもの
ありのままの自分の気持ちを受け止めて出していこう。