☆シェア会レポート☆読み書きの悩み

今回のシェア会は、実は前日まで参加のお申し込みがなく…

もしかして見送りになってしまうのか!?と思っていた時に「ピポン!」とお申込みいただいたのが、OT(作業療法士)さんでした。以前にも何度かシェア会にご参加いただいている、とても素敵な方なのです。

私とOTさんの二人だけ?それはもったいない!ということで

急遽「読み書きの悩み」をテーマにシェア会を開催することに。

可能な範囲でレポートしたいと思います。

参加された皆さんでお役立ちツールをシェアしあったので、最後に紹介します。

お母さんたち、お子さんの読み書きを語る

  • 読めるんだけど、書けない
  • 小6、まだひらがなも危うい
  • 自分の名前は書けるけど住所は書けない
  • 「ぱ」「ば」などの濁音、半濁音が苦手、小さな「つ」「や」「よ」が抜ける
  • 書くのは苦手だけどアルファベットは読めるのでブラインドタッチはめちゃくちゃ速い
  • 「青」「算」など、横棒の多い漢字は書けない
  • ひらがなが反転する
  • 鉛筆を持つことそのものに拒否感がある
  • なぞることはできるけど、何もないところには書けない
  • 字に興味がない
  • 鉛筆をグー持ちする

色々なお悩みがあって、その程度もさまざま。

困っている部分が似ている場合もあって、参加者さん同士お互いに話を聞きながら、共感したり発見があったり。

貴重な機会になったのではないでしょうか。

OTさんの話

OTさんが一緒ということで、個別相談会のような雰囲気になりました。お母さんたちの質問に親身に応じてくれて…本当にありがとうございました!

  • 字を読む、書くということはどういうことか
  • ひらがなが苦手、カタカナが苦手、漢字が苦手、それぞれ理由があること
  • 鉛筆という道具を介することに困難がある場合も
  • 体を使って空に大きく書いてみる(そらがき)
  • 尻文字(○○ってどう書くの?♬こうやってこうやってこう書くの♬)
  • 目からの情報だけでなく、指先で触って字の形をとらえるのが有効な場合も
  • 字を書くための手指の機能発達には段階があるが、お絵描きで細かい部分を書きたい、かわいい便せんでお手紙を書きたい、というように「書きたい気持ち」も大切

お一人お一人に対して、お子さんの頑張りを誉め、お母さんをねぎらい、アドバイスをしてくださいました。

周りに悩みを話せるママ友は少ないと思います。ひとりで調べて試行錯誤でお子さんに向き合ってきたお母さん達ですから、その優しさはひときわ嬉しかったと思います。

お役立ちツール

OTさん、参加のお母さん達からおすすめのツールを教えていただきました。

触るグリフ

触るグリフは「視ながら触れて,音読する」触読学習プログラムです。段階的かつ系統的に文字の形から綴りへと触読学習を行います。教材を利用してご自宅でも実施できます。

近年の生理学研究では「見ながら触れる」学習が、より精緻かつ強固な記憶・イメージの形成を促すことが報告されています。

サワルグリフHPより

触るグリフ (sawaruglyph.com)

書かないので、鉛筆を持つことや書くことが嫌になってしまったお子さんにもよさそうですね。サイト☝を見たのですが、かなり気になってます!

また、ココにご縁のある保護者さんが実際に触るグリフを使っているお子さんの体験談をブログに書いておられますのでご紹介しますね♪

詳しく書かれてるので参考になりますよ!⇒ブログ

レントランス

Lentrance®(レントランス) は、全国24,000以上の学校で利用されている
学びのためのICTプラットフォームです。
デジタル教科書はもちろん、通信教育、塾などの教育コンテンツにも対応しています。”

LentranceHPより

Lentrance(レントランス)

文字サイズや色、フォント、背景色などを変えることができて、音声読み上げもできる。デイジー教科書の登録もできるそうです。

読み書き困難や特別支援に活用できるのはもちろん、デジタル教科書としてすべての子どもに使えるのがいいですね。

特別な配慮が必要だから申請する、ということにためらうお子さんは多いです。皆が使えるツールというのがいいなと思いました。

ミチムラ式漢字カード

漢字が苦手な子も取り組みやすい、部品の組み合わせ方を唱えて覚える漢字の学習法です。

カード両面に記載した読み方と書き方を交互に唱えて、漢字の読み方と書き方をセットで覚えます。漢字の形が頭に浮かんだら書けるので、何度も書くより早く正確に覚えられます。

ミチムラ漢字学習法HPより

ミチムラ式漢字学習法 | 唱えて覚える新しい漢字の覚え方 (kanji.cloud)

何度も書き取りの練習すれば書けるようになる!は、すべての子に通用するわけではありませんよね。

こどもえんぴつ(三角鉛筆)

くもんのこどもえんぴつシリーズ – くもん出版 (kumonshuppan.com)

アプリ:コグトレ、ビジョントレーニング、漢字など

スマホやタブレット、子どもは好きですよね。アプリをうまく活用できるといいですね。

今回皆さんのお話を聞きながら、読み書きについての悩みの深さを知ることができました。読み書きに悩みのあるお子さんと保護者のみなさんが、さまざまな支援知って活用していけることを願います。また、今後ココにできることを考えたいと思いました。


次回のシェア会は

11/14(火)10:00-12:00
くつろぎ処やよい+ZOOM
《保護者さんのみ参加の回です》
ご参加お待ちしています♪

お申し込みは⇒こちらから