☆シェア会(メンタル)レポート☆6/13
たくさんの皆さんにご参加いただいた今回のシェア会。
メンタルをテーマに開催しました。
繊細なテーマなので、実は踏み込むのにちょっと勇気が必要で、
まずはシェア会でゆるくやってみることにしました。
お迎えしたゲストは、
地域で精神障がい者の事業所を運営されており、
家族会で当事者とその保護者の方に長年寄り添って来られた方です。
当日はもちろんのこと、
事前の打ち合わせで、
ゲストさんと多くのことをお話させていただきました。
そして、当事者さんとそのご家族を温かく見守るお人柄を感じて、
この方にお願いして本当によかったと思ったのでした。
当日:ゲストと参加者とのQ&A
当日は時間も限られ、予定していたけれどお話できなかった内容もあります。
ご都合で参加できなかった方もおられたので、
ここで可能な範囲でご紹介したいと思います。
Q&Aでご紹介します。
Q:参加者からの質問
A:ゲストさんやその他支援者さんからのお答え
Q
お子さんとご主人が発達凸凹やメンタル不調があったりで、お母さんが頑張って家族を回している場合、お母さんがダウンしないためには?
A
お母さんが、ご自身の人生をエンジョイすること。なかなかできないかもしれないけど、できるだけその方向へ。
お母さんが自分の気持ちを誰かに話すこと。家族会とか、そういう場は本当に大事。
Q
精神的に不調を抱える子どもがいる場合、お母さんが家庭でどのように過ごすのがよいか?
A
あるお子さん(中学生)は、「お母さんが楽しく出かけて元気に帰ってくるのがいい」と言ったそう。
お母さんが機嫌がいいことが大切。
子どもが引きこもったりして、親子だけの暮らしになってしまう…。
(お子さんが大きい場合は)お母さんと離れることも必要になる。でもお子さんがまだ小さいと、そういうわけにもいかないから…ツライところ。
Q
子どもが精神的に不調になったときはどこに相談すればよいか?いきなり精神科はハードルが…
A
まずはかかりつけの小児科へ。そこから他へつないでくれる。
発達のことでお世話になっている医療機関があれば、そこで相談するのもよい。
福祉サービスを利用していて、相談員さんがついている場合は、その方に相談するのもあり。
どこにも相談できないかも…と思ったら、中核地域生活支援センターを頼ってはどうか。長生・いすみ地域なら「ひなた」。制度のはざまでの困りごとなど、種類を問わず相談できるし、しかるべきところにつないでくれる。
Q
発達凸凹の子どもが、二次的に精神的に不調になるのを防ぐには?
A
負担のかかる環境に置き続けないこと。たとえば学校でいじめられていたりする場合は、学校から離してもいいのでは。
学校に行きたくないと子どもが言った時は、すでにとてもしんどい状況、ということもある。
打ち合わせでのQ&A
以下、打ち合わせで出ていた話のうち、できる範囲でご紹介します。
Q
お母さんがメンタル不調になってしまい、家族の食事の支度ができなくなった場合、受けられるサポートはありますか?
A
精神疾患の診断が必要になるが、受けられるサービスはある。ただし、基本的に食事の支度は本人の分に限られる等、ニーズとサービスがかみ合っていないところは残念ながらある。
Q
「頑張って」に代わる励ましの言葉はありますか?
A
「応援してるよ」という言葉が支えになったという話を聞いたことがある。
Q
カウンセリングなど、心理の先生の選び方はありますか?
A
何年も一人の先生に相談し続けていた方が、たまたま他の先生に相談して一気に状況が改善したという例もある。その先生が悪いというわけではないが。また、先生との相性もある。
Q
精神疾患の病名について
A
病院や先生によって病名が違うことは結構ある。一度診断された病名について自分なりにいろいろと調べたりする方も多いが、こだわり過ぎないことも必要かもしれない。
振り返って
「メンタル」といっても幅広くて、今回話せたのはほんの一部。
それでも、まずは私たちが抱えている家族の悩みを、この場で語れたことは
大きかったと思います。
発達のことよりも、まだまだ偏った見方の多い精神のこと。
これにとどまらず、次の機会を計画したいと思います。
鬱や双極性障害など、精神疾患を抱える子どもは少なくありません。
実は、精神疾患は誰にでも起きると言われていて、
その割合は4~5人に1人。
多いんですよね。
そしてもう一つ、思春期に起きやすく、
14歳で50%
24歳までに75%が発症すると言われているそうです。
私もあなたも皆さんも、うそでしょ?と思いましたよね。いえいえホントの話です。
発達の心配があると、精神の不調は身近なものになってくるかもしれません。
子どもと、親自身を守るため、まずは基本的なことを正しく知っておきたいと思います。
でも、今回お話を伺って、
こんな田舎でも(田舎は余計なお世話か~)頼れる場はいくつかあると知ることができました。
それに、ご家族もお母さん自身も、精神の不調を抱える方の多いこと!
これからも、なんでも話して支えあっていきたいと思ったのでした。