お餅つきに流しそうめん!?話題の歯医者さんに潜入!『ちはら歯科医院』

訪問日:2024.2.20

『ちはら歯科医院』は、千葉県いすみ市大原駅の近くにある歯医者さんです。セブンイレブンが斜め前にあります。

ちはら歯科医院ーいすみ市大原の総合歯科医院
〒298-0004 千葉県いすみ市大原7680-4

診察時間前の貴重なお時間をいただいて、お話をお伺いしました。

インタビュー

実は普段からこちらのSNSを楽しみに拝見していた私。
保護者さんからのアンケートにも「治療の無理強いはさせない。本人の意思を尊重してくれる」とご回答いただいていたので、どんなお話が聞けるか楽しみに訪問しました。

サッと現れたのは、真っ白の白衣が良くお似合いの本間輝章先生。

歯科助手の渡邊さんと一緒にいろいろとお話を聞かせていただきました。

中央:本間輝章先生(医療法人社団千寿会理事長、ちはら歯科医院院長) 左:渡邊さん(歯科助手)

理念や大切にしていることを教えてください

ひとりひとり、来てくださる方が自分や自分の家族だったらどうしてほしいかな、というのを真っ先に考えて治療方法を探ります。そう指導しているし、僕自身もそういうふうにやっています。

「入り口の壁に貼ってあるんですよ」ということで、パチリ⇩

入ってすぐ見えるところに掲示されていました

まず、自分がされて嫌なことはしない、というのが大前提です。結果として、うちは幸いなことにスタッフ全員が患者になってくれているんです。

渡邊さんもこちらの患者さんなのですか?

はい。
矯正もやりました。インプラントも(笑)

SNSを拝見していて、すごく地域に開かれているな、と感じます

もちつきは、僕が子どものころの思い出がきっかけです。父の知り合いの会社で毎年もちつきが行われて、参加していました。そこに行くと、お互いに全然知らない子どもたちも集まって仲よくなってもちつきを楽しんだんです。

はじめはこの格好(白衣)でもちつきをやったんです。そうすると、子どもたちは「先生はこわくない」と分かるみたいで、診察室に入りやすくなるんです。

地域貢献というより、地域の人たちと仲良くなりたいんです。1回に8ラウンド餅をつきます(笑)
おかげさまで100人を超える方々に参加していただきました。

すごいですね!でも準備が大変ではないですか?

最近は慣れました。もう9回目なので(笑)

夏は流しそうめんをやります。竹も大多喜まで取りに行って、切って割って磨いて。
患者さんも診察室で見るときとは全然違う表情を見ることができます。
患者さん以外でもどうぞ、なんです。そこから実際に患者さんになることもあります。

こちらの創業はいつになりますか?

昭和56年開業です。先代の先生が急に他界されて、先生と父との縁でこちらに来ました。今は先代の息子さんも一緒にやっています。
ちはら歯科医院の歴史は⇒こちら

同じ法人で勝浦市沢倉に「勝浦総合歯科クリニック」があります。理念は全く同じで、イベントのときは一緒にやっています。

お子さんの診察で気を付けていることを教えてください

僕が最初に診た発達の(特性のある)子は、最初は診察室に入ってこられませんでした。あるとき治療の椅子が動いて倒れるのがイヤだと分かったので最初から倒しておくと、椅子に登れるようになった。今度は歯みがきをする器具のウィーンっていう音が苦手だということで、一番低速で音があまり大きくないようにしたらできるようになった。

お互いのすり合わせが必要でした。彼が僕の中で本当に勉強になったというか。
こうやったら心を開いてくれて信頼してくれる、というのが、一人一人みんな違いますよね。

あと、2021年にパラリンピックの選手村にボランティア歯科医として行ったんですが、その時に発達障害の方も多くいらっしゃって、大きな音が苦手なんですよね。なのでそういう配慮をなるべくしています。

障害のある方って、一般の方がいることに引け目を感じてしまいますよね。悪いんじゃないかって。
パラリンピックである選手と話をした時、「一般の歯医者さんって、私たちが行っちゃダメですよね?」「だって私たち障害者なので」というのを聞いて、これはマズいと思いました。

お母さんも、「すみません、うちの子、大丈夫ですか?」って気を使っちゃう。使うなって言っても使っちゃいますよね。そういうのを時間がかかってもなくしていけるといいと思います。

日本って障害があったり大きい声を出してしまう人に対して、目を背ける、じゃないけれど、そういう雰囲気が根強くありますよね。僕は米国にいた時、そういう子がいても平気で遊んだり手助けするような文化がありました。

多様な患者さんに対応するために、ユニバーサル検定というものがあって、研修をすべて受けました。その中で白内障の方がどのような見え方をするか、また杖をついて腰を曲げた姿勢でどのように視野が狭くなるか等の体験をしました。その立場になってみなければ分からないし、その機会もほとんどないですよね。
特に音に弱いとか動きにすごく敏感とか、我々には分かることができないのではないかと思います。なので試行錯誤ですよね。

お子さんがお気に入りのおもちゃを持ちながら治療を受けることはできますか?

全然大丈夫です。
すでにそうしていて、むしろおもちゃを自慢気に見せてくれますよ(笑)

他の患者さんがおられない時間帯を希望することは大丈夫ですか?

はい。朝、診察時間前に来られる方もいます。昼休みも大丈夫です。

インタビューを終えて

発達が気になる子どもを歯医者さんに連れて行くのはなかなか大変です。建物に入れるか?じっとしていられるか?先生や他の患者さんのご迷惑にならないか…などたくさんの心配事を抱えて受診します。

お話を伺って歯医者さんのイメージがすっかり変わりました。本間先生とスタッフの皆さんが子どもがどうやったら安心して治療できるか真剣に考えてくださっていて、お母さんだけが頑張らなくてもいいんだ、と肩の荷が少し下りた気がしました。

また、渡邊さんと本間先生が笑顔でお話されているのを見て、スタッフ皆さんが仲良く信頼しあってお仕事をされている様子が伝わってくるようでした。

インタビューの途中で、ひとりのご婦人が診察を受けに来られました。
「あら、座談会?」とおっしゃるので、その方も一緒にお話させていただきました。
誰でも来られるような診療所にしたいという先生のお話を聞いて、「素晴らしいですね!」とご婦人に話しかけると、「そうでしょう!素晴らしいから来ているのよ!」というお答えが。
患者さんのお墨付きをいただいて、さらに場が和んだのでした。

今ある診療所の隣に新しく診療所を作る計画があるそうです。広いキッズスペースや、車いすで受付を通らず直接診察室に入れる入り口が作られるそうですよ!楽しみですね♪

お問い合わせ方法

ちはら歯科医院ーいすみ市大原の総合歯科医院
〒298-0004 千葉県いすみ市大原7680-4
TEL 0470-62-1555

LINEでのご予約もできるそうです。
詳しくはホームページにて⇩
ちはら歯科医院 https://www.isumi-chihara.com/

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